雨飾高原キャンプ場を徹底ガイド

標高1,200ｍ、雨飾山登山口（長野県小谷村）に位置する雨飾高原キャンプ場の徹底ガイドをお届けします。営業期間は、例年6月中旬～10月末までの約5ヵ月間。Googleの口コミは、4.5（2021年10月末時点）と高評価です。期間限定の営業期間にもかかわらず、多くのキャンパーに愛される雨飾高原キャンプ場の楽しみ方を、キャンプ場スタッフにインタビューしました。
ご協力いただいたのは、生まれも育ちも小谷村の雨飾高原キャンプ場責任者荻澤さん。

目次

雨飾高原キャンプ場について

どこにあるの？

妙高戸隠連山国立の中にあり、長野県小谷村側の雨飾山登山口に一番近いキャンプ場です。
アクセスは、
・中央道～長野自動車道安曇野インターから国道147号大町･国道148号白馬経由90分
・北陸道糸魚川インターから国道148号経由50分
・上信越長野道長野インターから国道19号オリンピック道路白馬経由80分
です。

車以外でも行けますか？

大丈夫です。JR大糸線南小谷駅で下車していただき、おたり村営バス「雨飾高原行き」に乗り終点「雨飾高原」で降りてください。但し、そこから徒歩で3kmほどかかりますね。

ＧＷ（ゴールデンウィーク）の利用はできないのですか？

はい。残念ながらご利用いただけません。理由は、ゴールデンウィーク期間中はまだ雪の下だからです。
写真は、2021年4月11日に撮影したものです。この地域は、豪雪地帯のため、キャンプ場までの道は冬期期間は通行止めとなり、例年5月下旬ごろに除雪作業をおこない開通となります。

料金は？

シーズンによって料金がかわります。
バリューシーズンですと、1泊2日家族（大人2名、小学生未満2名）利用の場合、4,950円（キャンプサイト利用料＋施設利用料）です。小学生未満は施設利用料が無料です。詳しくは、雨飾高原キャンプ場のWEBサイトをご確認ください。

雨飾高原キャンプ場WEBサイト

雨飾高原キャンプ場の利用者について

お客様の層は？

昨今のアウトドア人気の高まりもあり、ファミリーからからシニア層、ツーリングでソロキャンプや社員研修やワーケーションとしてのご利用など、幅広いお客様にご利用いただいています。
都道府県別のご利用状況では、１位東京都、２位神奈川県、３位愛知県となっており、首都圏、東海圏からのお客様が８割ほどです。

社員研修やワーケーションでの利用もできるのですか？

2021年夏に、キャンプ場内にアウトドアオフィススペースを新設しました。スタッフで場内にウッドデッキを作り、自然を感じながら仕事をしていただくことができます。レンタル品として
・液晶モニター（HDMIケーブル付）
・WEBカメラ（WEB会議用）
・スピーカーフォン（WEB会議用）
・ポータブル電源
・ポケットwifi
を用意しています。

雨飾高原キャンプ場ならではの楽しみ方は？

初夏の楽しみ方は？

キャンプ場から雨飾山登山道を1時間程度歩いた場所の荒菅沢の7月中旬頃の写真です。子どもと一緒でも、往復3時間程度のトレッキングで残雪を見に行くことができるので、家族連れで楽しまれているお客様が多いです。

夏の楽しみ方は？

8月頃ですと、近くを流れる大海川での川遊びが人気です。キャンプ場から歩いて5分程で雪解け水の冷たさを感じる透明度抜群の川です。国立公園内のため、魚釣りなどはできませんが、子どもたちがびしょびしょになりながら遊んでますね。

アウトドアチェアを持ち運び、パソコンで作業されている方もいらっしゃいますよ。

秋の楽しみ方は？

紅葉を楽しむ方が多いですね。キャンプ場までの道中の景色もおすすめです。

写真は、鎌池で撮影したものです。雨飾山登山と違い、起伏がないため体力に自信が無い方にはおすすめなフォトスポットですね。

雨飾高原キャンプ場の予約方法は？

予約方法を教えてください。

インターネットからの予約となっています。
詳しくは、雨飾高原キャンプ場のWEBサイトをご確認ください。

雨飾高原キャンプ場WEBサイト

登山者用サイトは？

登山者用サイトは、当日受付のみとなっております（2021年シーズン）。早く受付をされた方から順に設営していくので、紅葉のハイシーズンになると来ていただいても設営できない場合があります。

2022年以降は、予約制にかわる場合もありますので、ご利用をお考えの方は公式サイトをご確認ください。

雨飾高原キャンプ場WEBサイト

まとめ

東京から４～５時間

キャンプ場スタッフに確認したところ、一週間連泊利用するヘビーユーザーが多くいらっしゃるそうです。大自然の中でゆっくりと非日常感を味わうなら、2泊3日以上がおすすめ。1泊2日だと、ちょっと慌ただしくなりそうですね。

ワークショップが充実

スタッフや地元の方が講師となり、色々なワークショップを開催しているのが嬉しいポイント。写真は、スウェーデントーチ作りの際の一枚。地域の間伐材を使い、チェーンソーで切り込みを入れていくのですが、なかなか体験ですないですよね。
この他にも、星空観望会やわら細工作り、野菜収穫体験など様々コンテンツを毎年企画されるとのこと。何が来年開催されるかは秘密らしいのです。

雨飾山入山を規制

毎年、多くの方が利用される「紅葉シーズン」。この時期の休日になると、登山口まで続く道路は１車線の林道に両路肩への路上駐車が多数発生しており、緊急車両の通行の妨げとなる状況でした。 その対策として2021年秋、初めて午前８時以降の雨飾山入山規制が実施されました。

来年以降がどうなるかは不明ですが、この時期に登山＋キャンプを考えられる方は、事前チェックが必須です。

2021年入山規制情報